長くIT業界で働いてきたエンジニアが持つ技術は貴重なものです。そのスキルを定年を迎えて活かすことができないのは、IT業界全体にとって大きな損失でしょう。そこで培ってきた知識と経験を活かすため、定年でリタイアしたエンジニアにベンチャー企業を立ち上げてもらうことが有意義です。
長年に渡って企業に勤めていると、仕事の上で何か挑戦したい開発テーマがあったかもしれません。
しかし、企業に勤務している間は企業の都合が優先されるため、開発に携わりたいテーマに取り組めないことが多いです。そこで定年を迎えるにあたってベンチャー企業を起業し、これまでに興味のあった開発テーマにチャレンジできます。
また、IT業界で人脈を築いてきた人物であれば、起業した際に多くの人から支援が受けられます。開発チームメンバーとして優秀なエンジニアに参加してもらえたり、さらには金銭的な支援を申し出てくる人も現れるかもしれません。
ベンチャー企業を立ち上げるにはリスクを伴い、慎重に判断しなければならないのは確かです。
しかし、定年退職して第二の人生を踏み出す機会に、起業家へとチャレンジしてみる価値はあります。現代の日本社会では高齢化が進むとともに、IT業界の開発企業から定年退職するエンジニアが増えてきました。ベテランエンジニアがリタイアし業界全体の開発力低下が心配される中で、実力ある定年エンジニアが再びIT業界へと戻ってきて事業を起こす動きがあるのは頼もしいです。